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私どもは、東日本大震災の被災者の方々へ「わらべ地蔵(手のひら大の木彫りの地蔵尊)」を造り、届けるという事業に取り組んでいます。

そもそもは京都の佛師、冨田睦海が震災より三ヶ月後の被災地を訪れた時、『被災された方々の、背負いきれない大きな悲しみを少しの間だけでも何かに託すことはできないだろうか』という想いを抱いたことからこの事業が始まりました。
彼が京都・花園大学の卒業生であったことから、大学の同窓を通じて山梨教区青年僧の会「不易の会」、京都・妙心寺山内・若手僧侶の会「いずみ会」を中心に宗派問わず多数の若手僧侶が賛同、協力し活動しております。

「佛師が地蔵尊の材の準備と彫刻の技術指導をし、寺院側は会場の提供・運営と参加者の募集をする」という形で、僧侶のみならず、広く一般の方々にも彫像会に参加していただき、わらべ地蔵製作を通じて被災された方々への「心の復興」を願い、慣れない彫刻刀を手に約半日掛けてわらべ地蔵を彫像しております。
この活動は全国へと広がり、今までに東京、埼玉、鎌倉、山梨、静岡、岐阜、福井、京都、岡山、福岡、そして海を越えニューヨークと25寺院で開催、そして彫像会は被災地でもある気仙沼・石巻・東松島・仙台など宮城県内10寺院でも開催し、約1年間で計35寺院で開催させて頂きました。

今後も、震災犠牲者の鎮魂と、ご遺族の心の拠り所と共に、復興への足掛りになりますよう、彫像会を開催して行く予定です。是非とも皆様のご賛同、そして「想い」を込めて造られた「わらべ地蔵」を大切にして下さる方のご連絡をお待ちしております。

「想いを形に・・・」 我々はこの活動を通じて人と人との新しい心の繋がりが生まれる事を願います。